EPISODE

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EPISODE 02

「想い」をかたちに。
全力でおふたりの「夢」を叶えたい!

プランナー 今泉智子
2015年入社

ジェームス邸で結婚式を。
おふたりに秘められた決意

「やっぱりジェームス邸で結婚式を挙げたい。これは私たちの夢なんです」。2018年の春、新郎新婦様の決意に、私の心は大きく揺さぶられました。前年の春、そのおふたりは、ジェームス邸での挙式をやむなくキャンセルしていらっしゃいました。新郎様のご年齢は40代、中学校で教師をされていて、新婦様は20代の事務職の方でした。前年のキャンセル理由は、新婦様の親御様による結婚への反対。1年を経てもなお、親御様の意思は頑なままでしたが、おふたりは「夢」であったジェームス邸での結婚式を再決意なさったのです。なぜ、そこまでジェームス邸での結婚式にこだわっていらっしゃったのか。おふたりがこの場所での結婚式を決めた理由は、建物の美しさはもちろん、私たちの接客に心を打たれたからだと伺いました。「会場案内で式場のドアを開けてくれたスタッフの方の表情が本当に素晴らしかった。仕事という感じではなく、真心を感じた」。そう新郎様はおっしゃってくださいました。ご家族の理解は得られなかったかもしれない。それでも、おふたりは希望に満ちた笑顔で、常に明るくお話しをしてくださっています。「全力で、おふたりの夢を叶える式をつくろう」。私は、そう強く決意をしました。

当日に集まる方々、
全員が幸せを共有できる
一日にしたい。

「親御様の同意は得られずとも、おふたりはともに人生を歩むことを世間に宣言したい。」その想いを受け止め、私は、新郎新婦様のお人柄が伝わる、アットホームな空気に満ちた結婚式をご提案しました。式のスタイルは人前式です。ゲストの皆様が、結婚の証人となり、祝福の気持ちを共有する。まさにおふたりにふさわしいスタイルです。「打ち合わせがなくても訪れたい」。そうおっしゃるほどジェームス邸が大好きな新郎様には、「見どころマップ」の作成をお願いしました。新郎様の手づくりマップを手に歩けば、おふたりのジェームス邸へのこだわりをゲストの方々も共有できます。式次第や披露宴の演出も、できるだけ多くのゲストの方々が登壇するプログラムを練りました。また、「両家の結婚式」ではなく、「新郎新婦様のパーティ」に、バージンロードは、「ふたりの人生の足跡」にするなど、言葉の表現一つひとつにも気を配りました。映像カメラマンは2名体制で、当日の模様を余すことなく記録。いつかは新婦様の親御様も追体験できるよう、ドキュメンタリー映像に仕上げます。当日に集まる方々、全員が幸せな気持ちに満たされる。そんな瞬間を生み出すため、当日まで力を尽くしました。

人のために生き、
人の幸せに寄り添う。
それが私の使命

結婚式当日、この日はゲストの方々にジェームス邸を存分にお楽しみいただけるよう、来館時間を少し早めてスタート。マップを手にしたゲストの皆様は余すことなくジェームス邸を堪能します。式のスタートは新婦様を、クラシックカーに乗った新郎様がお迎え。そこからおふたりでチャペルまで歩いていきます。「これからおふたりは、ともに人生を歩んでいく」司会者が新郎新婦様のお気持ちを代弁すると、背景を知る新婦様のゲストの方々が次々と涙を流していました。新婦様もゲストの方々全員に向けた感謝のお手紙を読み、最初から最後まで、感動的な一体感に包まれた式となりました。「一生、忘れられない幸せな日です。本当にありがとう」。私たちとのご挨拶のとき、新郎様から御礼の言葉をいただくと、いつも笑顔の新婦様がおっしゃいました。「実は私、結婚が認められない悲しさで、何度も泣いていたんです。でも、ここで打ち合わせをすることが、どれだけ私の気持ちを前向きにしてくれたか……今泉さんのおかげです」おふたりの瞳に、温かな涙が流れていました。人のために生きる。この仕事の尊さが胸に込み上げ、私の頬にも涙がゆっくりとつたっていきました。これからもそんな私にしかできない「使命」を胸に全力で向き合っていきたいと思います。

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