EPISODE

エピソード

EPISODE 01

一人ひとりの挑戦が
人の心を揺さぶっていく

ドレスコーディネーター
2016年入社

おひとりでご来店された新婦様に、
ファーストミートを初提案

その日も、私が勤務するドレスショップは、衣裳選びにいらっしゃった多くの新郎新婦様の笑顔で華やかな賑わいを見せていました。その中でおひとり、幸せそうな、ただ少しだけ不安そうな表情をした新婦様がご来店されました。お話を伺うと、新郎様は仕事でおいそがしいらしく、ドレスはおひとりで選ばれるとのことでした。そのご事情を伺った瞬間、私はファーストミートというセレモニーを思い浮かべました。結婚式当日までお召しいただく衣裳を内緒にし、本番の直前に初めて晴れやかな姿を見せる、サプライズに満ちたセレモニーです。私自身、ファーストミートをお客様にご提案するのは、その日が初めて。一生に一度の衣裳選びが、「1人で少し寂しかった」という思い出にならないよう、咄嗟に思いついたご提案でした。「え?楽しそう!」私の提案を聞き、新婦様は瞳をワクワクと輝かせてくれました。「そんなセレモニーがあるなんて、初めて聞きました。やってみたいです。」少し不安の色を帯びていた新婦様の表情が、一気に晴れやかになりました。ウエディングドレスは、お召しになるときだけでなく、どれを着るかを選ぶひと時も楽しみの1つ。そこからは、女性2人の楽しい衣裳選びの時間となりました。

この楽しいひとときも、
きっと人生で一度の思い出に
なるはず

女性同士で楽しくワイワイと衣装選びをしながら、私はドレスコーディネーターとして新たな視点も得ていました。普段の衣裳選びは、新郎様のご意見で決定するケースも多いのですが、今回は新婦様と私の2人のみ。新郎様の好みは想像でおぎなう必要があります。私は、新郎様のご趣味や、洋服の好み、おふたりの馴れ初めや、休日の過ごし方、好きな食べ物についてもお伺いし、新婦様のお気持ちに寄り添いながら、おふたりの人間性や関係性を想像しました。また、衣裳選びは、「着ることを楽しむ」時間でもあります。まずは、新婦様が「気になる」ドレスをお召しいただき、心から楽しんでいただきます。そこから先は、プロの視点で新婦様の美しさを引き出すセレクトをご提案。ウエディングドレスは日常生活で着る機会がありません。全体のラインや、ボリューム感、小物など、総合的なコーディネートを加味し、ご提案をしていくと、「あ、実際に着てみるとこっちの方がいいですね!」と新婦様も納得を深めていただけました。新郎様の好みにもあった、おふたりが幸せになるドレスはどれか。2時間たっぷりとお話しをしながら、ウエディングドレスとカラードレス、合わせて6着をお召しいただき、最高のコーディネートを創りあげていきました。

新婦様の美しさに、心が震えた

結婚式当日、新婦様の衣裳はファーストミートまで内緒の状態です。プランナーは、おふたりが事前に対面しない進行を組み、スタイリスト、メイク、カメラマンの皆さんも、全力で新婦様の魅力を引き出すと約束してくれました。私はその現場に行けなかったのですが、この瞬間を私にも見て欲しいと、スタッフが動画を撮影してくれていました。動画を再生すると、少し照れた表情を浮かべながら、嬉しそうに新婦様を見つめている新郎様の姿が。「どう?金子さんが選んでくれたドレスだよ」、「……いい!キレイだ」。新郎様の反応を見て、新婦様はとても幸せそうな表情を浮かべていました。その表情の美しさに、私は思わず涙を流し、画面に向かって拍手をしました。大成功です。ファーストミートを提案して本当に良かった、心からそう思いました。後日、ゼネラルマネージャーをはじめ、多くのスタッフからも「衣裳、素敵だったよ!」と、賞賛をいただき、私は改めて気付きました。1人の挑戦に、多くの人が協力をし、成功を喜び合う。この瞬間こそノバレーゼだから実現できた、心が震える瞬間だったのだと。人の思い出をつくることに、全力で挑戦する。この会社がつくり出す感動の輪は、本当に素晴らしいものであると実感しました。私自身、これからも挑戦を続け、「心が震える瞬間」を生み出し続けていきます。

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2016年入社