東京の短期大学を卒業後、新幹線のグランクラス専任アテンダントとして、サービス業界に新卒入社。人と接することが好きで、就職活動もサービス業を中心に探していたところ、グランクラスというグリーン車よりもさらにグレードの高い特別車両での接客ができるという点に惹かれ、身だしなみや社会人としてのマナーが身につくだけでなく、質の高いサービスが学べる環境だと思い入社しました。乗務経験を通して、旅行やビジネスシーンなどさまざまな用途で利用されるお客様へそれぞれのニーズに合わせ最適なタイミングでお応えしていく接客力が身につきました。勤務して4年が経とうとした頃、地元福島へUターンすることになり、転職を決意。ある転職サイトを見ていたとき、目に飛び込んできたのはノバレーゼの「人のために生きよ」という言葉。その言葉を見たとき、私は人の笑顔や幸せのために働くことが好きだと感じていたため、まさに私がやりたいことはこれだ、と思ったのを覚えています。
この言葉に衝撃を受けてから、ノバレーゼのホームページをのぞいてみると、充実した研修制度や、一年間で最も活躍しているスタッフを称える制度などスタッフの成長を応援するたくさんの魅力があり、いつしかここで働きたいと感じるようになりました。また、私は働くことが好きでかねてから結婚や出産を経験しても社会復帰したいと思っており、女性が働きやすい環境が整っていることも入社の決め手のひとつでした。
入社当初は、フロントスタッフとして配属され、お客様のお出迎えや電話やメールの問い合わせ対応を主に担当していました。1年間の経験を経て、上司からレストランサービスへチャレンジしてみないかと声を掛けてもらい、お客様とさらに深く接することができるチャンスだと思い挑戦することに決めました。結婚を機に、現在は神戸の結婚式場に異動し、平日のレストラン営業でのサービス、結婚式のサービス責任者、二次会の企画運営をはじめ、最近では新たに披露宴の音響担当など、レストラン部門におけるすべてのポジションを安心して任せてもらえるよう日々奮闘しております。サービススタッフは、常にお客様の近くにいる存在のため、「良い結婚式でした」「お料理が美味しかったです」と嬉しいお言葉を直接いただける機会が多いことが魅力だと感じます。もちろん自身のやりがいにも繋がりますが、そのお言葉をウエディングプランナーやキッチンスタッフに届けに行くことでそのスタッフの笑顔が見られるのが一番嬉しい瞬間です。
以前、忘年会で郡山モノリスをご利用していただいたお客様からのお言葉で今もとても心に残っていることがあります。私は宴会をしてくださった幹事様に感想を一言添えて毎回お礼状をお送りするようにしています。その幹事様も自ら余興をしており、大変盛り上がっていたことが印象的だったためそのことを書いてお送りしたところ、1年後の同じ時期にまたご利用いただき、その際に「お礼の葉書が嬉しかったです。余興を褒めてくださりありがとうございました。」と笑顔で声を掛けていただきました。とても驚きましたが、お礼状のことを覚えていてくださり、あたたかいお言葉をいただけたことが本当に嬉しく、自分のしたことがお客様に小さな幸せをお届けすることができたのだと思えた経験でした。
一緒に働くスタッフは、私にとっていつも背中を押してくれる存在です。以前の店舗にいた際、入社して1年が経つ前に上司が退職することになり、まだまだ分からない業務が多すぎて不安が大きいまま後輩と夏のビアホールの繁忙期を迎えました。業務に追われる日々の中、自分のことだけで手一杯で、後輩に何も教えてあげられない申し訳なさが募りました。それでも毎日彼女なりに考え、一生懸命行動している姿や笑顔に何度も救われました。私がしっかりしなくては、そう気づかせてくれたのです。マネージャーが不在の中でも、後輩やアルバイトスタッフと協力して一日一日を無事に終えるという小さな達成感が嬉しく、それが楽しさに変わり、少しずつ心に余裕ができるようになりました。そんなとき周りを見渡してみると、「手伝えることがあったら何でも言って」と他部署の先輩たちが会場の切り替えや片付け、セッティングを手伝ってくれたり、私が見逃してしまったお客様のサインを他のスタッフが気づき対応してくれたりと、そこには心強いたくさんの仲間がいることに気づきました。信頼できる仲間の存在に勇気づけられ、何か新しいことをはじめるときにも失敗を恐れずに挑戦することができます。これからは私が後輩や仲間にとって、そんな背中を押せる存在になっていきたいと思っています。
私たちはお客様にとって思い出になれているだろうか、いつも私は自分に問いかけます。目の前に大海原が広がるチャペルや広大な庭園、まるでタイムトリップしたかのようなモダンで歴史ある空間、そしてオープンキッチンから提供する出来立ての料理などたくさんの強みを持っていても、そこで働くスタッフの印象が良くないとそれがそのまま印象に残ってしまいます。「思い出はジェームス邸の人」結婚式に参列したゲストやレストランを利用してくださるお客様など、より多くの方にそう思っていただくことが私の夢です。そのためにこれからもさらなるサービスのクオリティアップやチーム作りを追求していきます。
短期大学卒業後、新幹線のグランクラス専任のアテンダントとしてサービス業界に就職。2017年、ノバレーゼに中途入社。入社当初はフロントスタッフに配属となり、会場の顔としてお客様のお出迎えやご案内を担当。結婚を機に関西へ異動し、現在は結婚式場「ジェームス邸」にてレストランサービスとして、平日のレストラン営業や結婚式のサービス責任者、二次会の企画運営など幅広い業務を担当している。