創業社長から「新卒」社長へ創業社長から「新卒」社長へ

浅田剛治×荻野洋基 浅田剛治×荻野洋基

社長交代 第二創設期へ

15年を振り返って

浅田:振り返ってみればあっという間の15年間でした。はじめはワーカホリック(仕事中毒)という名前で会社を設立し、とにかくこの仕事が中毒になるくらい大好きな人たちだけが集まり、「自分たちが楽しいこと」、「お客様に嘘をつくことなく誠実に仕事をすること」を貫いてきました。こんなに大きな会社になることはまったく予想していませんでした。そして、自分たちはもちろんのこと、このブライダル業界で働く人たちが胸を張って仕事に誇りを持っていられるように、私たちが先陣を切って常に誠実に公明に仕事をしていくことが業界全体の発展に繋がっていく。その想いは今も変わっていません。
それは、本当にお客様のためなのか?その仕事は、人の心を動かすのか?自分たちもそれによって元気になれるのか?そんな会社を目指しました。気づけば、本当に素晴らしいスタッフが磁石のように引き寄せられて集まり、お客様やそのスタッフたちが今のノバレーゼを築き上げてくれました。今もその途上にあります。

なぜ社長交代するのか

浅田:もともと創業した頃から、自分自身が45歳になったときには社長を引退すると決めていました。今後の事業展開において、お客様のニーズに応え続けていくためには、過去の成功体験に基づいて進めるより、今の時代に合わせていくことが大事だと考えます。新社長は36歳。これを機に会社は今まで以上に若返ります。若い感性をもって、お客様により魅力的なサービスを提供できるように研ぎ澄ますこと。今までの良い部分を踏襲し、悪いところはすぐ変える。会社とは、一人の人間によって引っ張っていくものではなく、組織的な経営が必要になります。チームとして成長して欲しいと思っています。
そして、私が長く社長をやればやるほど、スタッフはその期間社長になる可能性はないと感じる。社長を目指せない会社なんてつまらない。全社員にとって、こうした抜擢もあるのだというメッセージでもあります。

今日のノバレーゼがあるのは何よりも、素晴らしい仲間たちに恵まれたから。
社長交代をし、第二創設期に突入する当社は、まだまだ成長の余地を沢山持っています。そこに生きるスタッフたちが当事者意識をもって、どこまでも愚直に、真っすぐに、嘘つくことなくお客様と向き合っていく。私たちは自分たちの仕事にプライドを持ち、太陽の下を堂々と歩いていきます。止まらずに、次のノバレーゼの未来へ。

PROFILE

浅田 剛治(46)
代表取締役会長

慶應義塾大学卒業後はリクルートへ入社。父親が病に倒れたことがきっかけとなり、やむなくリクルートを1年半で退職。26歳で家業のひとつである名古屋の結婚式場の経営を任される。順調に事業拡大していくが、経営の方向性が父とかみ合わず、30歳の時に退社。2000年、自らノバレーゼの前身となる株式会社ワーカホリックを起業。ノバレーゼは2006年10月には東証マザーズに上場し、2010年12月には東証一部に市場変えを果たした。2016年3月以降は引き続き、代表取締役会長として、当社の経営に助言していく。

創業社長から「新卒」社長へ

荻野:「社長はお前にする」そうお話をもらったのは、新社長発表の二日前でした。責任の重さを肌で感じつつも、無意識に予感していたのか、不思議と身体の中にすんなりと入ってくる感じでした。
2004年に新卒二期生として入社しましたが、まだその頃はノバレーゼも設立4年目の成長期、今では考えられないくらい、目まぐるしいほどに会社からチャンスを与えてもらいました。3年目でマネージャー、4年目でGMを任せてもらいました。管理職としても一人の人間としてもまだまだ経験不足で、言えないような失敗も数多くしてきました。自分ができることは、とにかく目の前のことに真っすぐに、一生懸命に、がむしゃらに。ただそれだけでした。今の自分があるのはお客様や、支えてくれたスタッフがいたから。一緒に働く仲間のことを心から信頼しているから、必ずいい結婚式をお客様にお届けできる。そうすると、お客様の満足のぶんだけ、最後に数字がついてくる。そんな想いでマネージメントを学び、自分を大きく成長させてくれたものだと思っています。

荻野新社長が描く、
未来のノバレーゼ

荻野:「浅田剛治」という社長は、どこにもない参考書です。新卒説明会のステージで、浅田のスピーチを初めて聞いたあの日から、今でも浅田の存在は変わっていません。社長としての能力もさることながら、その人間性が圧倒的な魅力です。いつしか自分も、GMという枠を超えて「浅田さんだったらどう判断するか?」と問うようになりました。
今回の社長交代もそうですが、自分は今まで入社してからチャレンジの連続だったと思っています。立場が人を大きく成長させる。今では企業規模も大きく従業員数も増えてきたぶん、自分の頃よりも昇進のスピードや挑戦できる仕事の幅が狭まっているような気がします。働きやすさももちろんなのですが、何よりも「やりがい」や「任せられる喜び」を大事にしたい。自分が任せられ経験させてもらったことが大きな人生の学びであったように、スタッフたちには年齢や経験に関係なく、入社2~3年でもどんどん管理職へ抜擢するなどチャレンジしていける環境をつくっていきます。
自分はこの会社の社長になったというより、「預かった」と思っています。預かったこの会社を後世に残していくために、守るべき伝統・文化・信念を継承し、時代の変化とともに変えるべきところは、新たにまた挑戦し続けていきます。そしてまた自分の次に社長を目指すスタッフが沢山いる、そんな会社にしていきたい。
自分に課せられているのは「今」だけではない。また次の世代へ。

PROFILE

荻野 洋基
新代表取締役社長

青山学院大学卒業後、2004年新卒2期生として入社。入社3年目でマネージャー、4年目でゼネラルマネージャーに就任。宇都宮・浜松・名古屋・鎌倉・横浜など5地区でゼネラルマネージャーを歴任し、入社10年目で代表取締役社長に内定。2016年3月開催の当社定時株主総会と、その終了後に開催された取締役会において社長へ就任。